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はあはあひいひいかいわれ

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俊物語り 俊子ファンタズム 上

俊物語 俊子ファンタズム

「こんちきしょー、俺には愛が見えるんだよ、声が聞こえるんだよ、こんなところでくたばれねぇんだよ!お前にはこの悲しみが、この虚無感が、この叫びがきこえないのかぁ!」

 タケオには今このとき、何の意味もなさないセリフを構文し、ドブの奥底から聞こえてきそうで耳障りな声音を大学へ行くための支度を終え、これから始まる旅に向け気合いを入れるぞと言った感じで部屋のドアを開けた瞬間に喉がはち切れそうなほどに大声で叫んだ。

タケオ自身、何か意図があって叫んだわけでもなく、無性に外に向けてこの意味の持たないセリフをただ叫びたかっただけであった。

「あの夢のこともあったしな。これくらいはっちゃけないと頭もすっきりしねーよ。」

 とても不思議な夢。夢のはずなのに現実のように。ダイレクトに感覚が感情がタケオに伝わってくる。まるで異世界ような見たこともない風景、そして見覚えもない男声と女性、彼らは一体何の目的があったのだろうか、タケオに疑問だけを残し消えていった。

所詮は夢の中での出来事、こんなことで悩んでいても日が暮れてしまう、タケオは夢に対する考察をやめ大学に向かうべく自慢のママチャリにまたがり力強くペダルを踏みしめ大学へと走り出したのだ。

中須タケオは大学3回生であり、通っている大学までは自転車をこいで6分程度で到着できる通学には時間を要さない距離に位置するアパートで下宿をしている。

高校から大学へ、自分が心の奥底から行きたいと願ったわけではない、だが大学には進学しておきたかった、自由がもうすこしほしかったので。

軽い考えで大学に進学し、曖昧な生活を始め3年と少し経っち変わり映えしないメンツとワイワイ騒いでいる。将来なんて見えないけれどこんな今が楽しくて恐怖すら感じなかった。

思考を変え、タケオらしくないことを考え哀愁に浸りながらママチャリを走らせ、完全に遅刻しているだろう授業が行われてる教室に到着。

タケオはすまなさそうに教室の後ろ側のドアを開けひっそりと教室に入っていく、黒板のほうに目を向け進行状況を確認、案の定授業は中盤まで進んでしまっている。

中盤まで授業が進んでいるにもかかわらず、のうのうと授業を受けに来たタケオに気付いた友人達がタケオの顔を見るなりクスクスと笑っている。

確かに悪いのはタケオであるが、この授業の単位を落とすわけにはいかない、笑われようが罵られようが立ち向かう姿勢である。タケオの友人達も不真面目で授業の内容など聞こうともしない。

それもあり教室の後ろから数えたほうが早いであろう席に数人が固まっていた。遅刻をしてきたタケオには好都合、その集団めがけて強歩で歩みだし、見事ゴール。

タケオは安息のため息を吐く。刹那タケオの友人達の猛攻を受けることになる。

つづく

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